外国では葉酸の摂取は常識というのは本当?

最近では、日本でも妊娠中に葉酸を積極的に摂取した方が良い、というのは常識になってきました。しかし、諸外国に比べると、やはり葉酸摂取に対する認識は遅れているようす。では、外国と日本での葉酸の摂取に対する認識は、どのくらい違うのでしょうか。

外国での葉酸摂取に対する取り組み

外国で葉酸の摂取について勧告が出されたのは、1990年代。「神経管閉鎖障害」の発症率の高かった諸外国では、いち早く葉酸による発症リスクを低下させるための研究がすすめられ、葉酸の効果が認知されました。

そして、各国で政府から葉酸摂取について勧告が行われた結果、神経管閉鎖障害の発症率が大幅に低下するという結果になったのです。

そのため、妊娠後には葉酸サプリを保険適用で購入できる国などもあり、妊娠中の女性が十分葉酸を摂取できるよう補助がなされています。

また、アメリカでは葉酸を穀物類に添加することが義務付けられています。

葉酸が添加されたパンやシリアルなどがコンビニなどで普通に販売されており、妊娠中の女性だけでなく、成長期の子供などが日常的に葉酸を摂取できる環境が整っているのです。

日本人の妊娠中の葉酸摂取に対する認識

日本では、諸外国が葉酸摂取の勧告を行うまでは、神経管閉鎖障害の発症率は低い傾向にありました。

しかし、1990年代に勧告がなされて以降、諸外国での発症率は低下、日本の発症率が高くなるという結果になったのです。

そこで、日本では2000年に葉酸摂取に対する勧告が厚生労働省からなされました。
2002年からは葉酸摂取の必要性については、母子手帳にも記載されています。

しかし、勧告された時期だけを見ても、日本では諸外国に比べ葉酸摂取についての対策が10年近く遅れていることになります。

最近でこそ、妊娠中の女性には葉酸必要だという認識が広がってきましたが、妊娠してから意識する女性も多く、最も大切な妊娠初期に必要な量を摂取できていない場合も多いようです。

一部のシリアルバーやキャンディーなどに葉酸が添加されている商品も増えてきましたが、今のところアメリカのように義務化などには至っていないというのが現状です。